「自動車ローンを滞納した場合、エンジンがかからなくなる?」
「MCCS付オートローンの概要が知りたい。」
本記事では、自動車ローンを滞納した場合、エンジンがかからなくなるのかどうかや、MCCS付オートローンの概要について解説します。
年間150万人がオートローンの審査に落ちていると推定されている
こちらの試算は、自動車購入者の20%が、オートローンの審査に落ちるという結果に基づいています。
もちろん、所得指標が高く、高級車ディーラーが多い商圏では、ローン審査落ちの心配はないかもしれません。しかし、地方の郊外では、「商談のために来店した顧客の約半数が、審査に落ちる」という販売店もあります。
審査通過率は、販売店によって異なりますが、全国平均の20%(5人に1人)を基準にすると、約150万人がクルマを買いたくても、ローンが組めないと推計されます。
MCCS付オートローンとは?
しかしながら、こちらの隠れた大きな需要に応える新たなローンが登場しました。IoT機器「MCCS」を搭載することを条件に自動車購入資金を融資する「MCCS付オートローン」です。
支払いが滞った場合、こちらの「MCCS」を介して車を制御(エンジン停止)するという契約です。こちらの遠隔操作によって、従来のオートローン審査では、落ちてしまうような人でも融資を受けることが可能になります。
車のエンジンが勝手に止まったら危ない?
お金を貸す側にとっては、とても便利なシステムですが、お金を借りる側にとっては、いつエンジンが止まるかわからないのでとても不安です。
特に、走行中にエンジンが止まってしまったら危険です。しかしながら、こちらのシステムは、センサーからの情報をもとに、走行中にエンジンが停止しないように設計されています。
また、GPSモジュールも搭載しているので、外出先や契約先でも、エンジンが止まることはありません。つまり、自宅や契約駐車場にいるときだけ、エンジンが止まる仕組みになっています。
買い物中に、エンジンが止まって帰れなくなると困るからです。オートローンの審査に通らない人が、日本には200万人もいます。
自動車は高額商品であるため、現金よりもローンで購入する人が多い傾向にあります。しかし、ローンで自動車を購入したくても審査に通らない人は多いです。
実際に、マイカーローンの審査に通らない人は、日本に200万人もいると言われています。
過去に金融事故や債務整理をした人は、信用情報機関のブラックリスト(異動情報)に載り、マイカーローンに限らず、基本的にどこからもお金を借りることができなくなります。
信用情報機関から、異動情報が削除されるまでには約5年かかり、それまでは一切のローンを組むことができません。
また、信用情報機関のブラックリストに載っていなくても、低所得者や65歳以上の人は、ローンの審査に通りにくいといわれています。
地方に住む人にとって、自動車はある意味生活必需品であり、自動車ローンの審査に通らないことは生活に支障をきたします。
そんなオートローン審査に通らない人たちにとって、三菱東京UFJ銀行は救世主となるかもしれません。
というのも、独自の与信審査により、オートローン審査に通らなかった人でも、MCCSをクルマに搭載することで、審査に通る可能性が出てきたのです。
つまり、MCCSを導入することで、従来のオートローンよりも、審査に通りやすくなっているのです。
MCCSでは、ローン審査は容易になるが、金利は高くなる
MCCS搭載車は、ローンが延滞しましたら、エンジンがかからなくなるシステムを作れるため、金融機関は審査のハードルを下げることができます。
ローンが延滞した場合、遠隔操作でエンジンを止めることができるため、基本的に延滞することが不可能となり、審査基準が下がります。そのため、これまでマイカーローンの審査に通らなかった人でも、MCCS搭載車なら、ローンを組んで購入できる可能性があります。
ただし、このMCCS搭載金融サービスには、金利が高いというデメリットがあります。
自動車ローンの金利は、ディーラー系の消費者金融の場合、一般的に5%前後。銀行のマイカーローンの場合、金利は2.5%~4%程度が一般的です。
しかし、このMCCSのファイナンシャルサービスを利用するときの中京銀行の貸出金利は、12%とかなり高めになっています。
12%といえば、銀行カードローンとまったく同じ金利です。
借入期間は半年から7年ですが、あまり長く借りると金利が高いので、利息負担が大きくなりそうです。
返済が困難になり、途中で車を手放さなければならなくなる可能性もあるので、返済期間は慎重に検討する必要があります。
まとめ
自動車ローンを滞納した場合、エンジンがかからなくなるのかどうかや、MCCS付オートローンの概要について解説しました。MCCSは、自宅や契約駐車場にいるときだけ、エンジンが止まる仕組みになっています。